有言実行の年
 |
| 中西清司 社長 |
中期経営計画を2010年度(11年3月期)からスタートさせている。11年度は3か年計画の中間年度で、大切な年になる。キーワードは「有言実行の年」。一度決めた目標を完遂するために、定めた各施策をしっかりとスピーディに実行する。中計の最終年度に掲げた目標を1年前倒しでやるくらいの気構えをもって経営に取り組む。
2010年は、中計最初の年度とあって、さまざまな計画を立案し、実行してきた。人材採用では、経験もスキルもあるシニア層がカスタマエンジニア(CE)を教育する「CSシニアアドバイザ制度」や、バックオフィス系の業務に終始していた女性社員に営業業務も兼務させるなど、これまでにはなかった人材登用を図り、成果を出した。一方、海外事業の強化では、中国と東南アジアに進出する日本企業をサポートするために、従来以上にNECとの連携を強めた。無錫にはコールセンターも設置した。クラウド事業では、地方のユーザー企業向けに「地域データセンター(地域DC)」という専用施設の建設を始めた。これらは来年度も継続して強化する分野で、中期的に必要だと判断した分野は、たとえ市場環境が悪くても投資を惜しまない。
顧客満足度(CS)向上に向けた取り組み、海外事業強化のためのNECとの連携、人材育成、クラウドへの投資、そして中堅・中小企業市場の開拓などやるべきことはたくさんある。まだまだ改善の余地も伸ばせる分野もあるということだ。