年頭所感

【2011年 年頭所感】 エプソン販売

2011/01/13 20:39

週刊BCN 2011年01月10日vol.1365掲載

お客様価値

平野精一 社長
 2010年に打ち出された「スクール・ニューディール構想」が好影響を及ぼして、2011年のプリンタ市場全体を押し上げた。一般企業向けも、少しずつ需要が戻っている。当社に関しては、今年度(2011年3月期)の見込み案件数が前年度比で2ケタ増えた。

 10年12月から開始した3回目となる「お得まつり2011」は、製品点数や組み合わせを大幅に増やし、単品ではなく複数製品を購入できるようにして、販売パートナーがより売りやすい環境をつくり出そうとしている。

 2011年は「お客様価値」をキーワードとした。ビジネス向けは「エコノミーとエコ」が引き続きお客様価値を引き出すと考えている。とくに、ビジネス向けインクジェットプリンタは、国内だけで100万台以上の市場があるなかで、すでに数千台を販売。11年秋には「引取保守パック」というサービスを開始した。従来は顧客のオフィスで故障を修理していたが、当社のエンジニアが持ち帰って修理し、24時間以内に返却する。これが非常に好評で、これも「お客様価値」を生んでいる。

 レーザープリンタに関しても、クラウド関連のサービスを開始する。プリンタドライバを改良し、クラウド側にあるデータ印刷のトラフィック増への対応を行う。

 国内プリンタ市場の飽和状態は続く。2011年度は、携帯型のプロジェクターが売り上げを底上げするとみている。モバイル環境が整い、利用が拡大するだろう。
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