進化

石田壽典 社長

　製造業のユーザー企業を多数抱えている当社は、メーカーのIT投資動向にかなりの影響を受ける。しかし、最近は改善の傾向にあるように感じている。中堅企業向け基幹システム「MCFrame」と「A.S.I.A.」の販売は堅調に推移している。

　当社にとって必要なのは、ゴリゴリのSI的なサービスメニューの知財化だ。2011年は、製品やサービス形態を従来形から進化させる。例えばシステムを提案する際、ユーザー企業からの引き合い書に対し、単に応札するのではなく、当社の側から導入効果の高いシステム提案をできるようにする。

　ユーザー企業が求めるサービス形態とSI企業のそれはズレが生じがちだが、要望に合わせて柔軟に対応できるようにしていきたい。コンサルティング能力をより強化していく。

　また、2009年には、Java EEをベースにした「MCFrame XA」の販売を開始しており、今後も継続して機能強化を図っていく。2010年には、フルモデルチェンジした「A.S.I.A. GP」の提供を開始。同様に機能強化を継続する考えだ。そのほか、SOA対応やBPMなどを実践していく。

　現在、製造業の多くのシステムは日本仕様で作り込まれている。しかし、グローバル展開するにあたっては、業務プロセスの標準化をしないとITの導入効果を得られない。そこに応えていく考えだ。