「挑」

新家俊英 社長

　秋口に入っても市場の停滞が続き、システム開発は、2010年、非常に苦戦した年だった。当社では2010年、拠点ごとの独立採算制をやめて人的リソースを本社に一本化した。これにより、仕事の負荷を最適化し、東京や各拠点のプロジェクトでリソースを投入しやすい体制をつくった。また、内田洋行グループにおける進捗管理、案件管理の手法を取り入れた品質の向上に努めている。

　その一方で、事業のもう一つの柱である、業種特化型アプリケーション開発の投資を強化し、拡販につなげるための施策を打っている。その一つとして学校給食会向けのシステムに大型投資を行った。全国47都道府県中、16府県2000ライセンスへの導入実績がある。ただ、市場が限られているので、内田洋行グループの営業部隊と連携し、人口10万人以上の市をターゲットにシステム拡販を進める。

　また、包装資材卸業向け販売管理システム「スーパーカクテルデュオ 包（パオ）」と壁装材卸売業向けの販売管理システム「DECO（デコ）」についてもさらに強化する方針だ。

　2010年は忍耐の年だったが、2011年のキーワードは挑戦の「挑」だ。東京地区の売上強化、組織強化を図るとともに、6か所の地方拠点における従来の既存ユーザーのフォローも確実に行っていく。新規顧客開拓では、オリジナルのアプリケーションが武器になる。業種戦略とエリア戦略によって、攻めにいく年としたい。