年頭所感

【2012年 年頭所感】 NTTソフトウェア

2012/01/05 20:40

週刊BCN 2012年01月02日vol.1413掲載

ITカンブリア紀

山田伸一 社長
 ブロードバンドが普及し、インターネットにつながる端末はスマートフォンやテレビ、自動車などに広がり、パソコンだけではなくなった。2011年は、消費者を取り巻くIT環境が、大きく変化し始めたことを実感した年だった。ユビキタスなインフラの上で、「Facebook」などのソーシャルアプリケーションを中心に、新しいネットサービスが爆発的に普及した。多様な生物が誕生したといわれる「カンブリア紀」のような時代が、ITの世界に到来したといってもいいだろう。

 2012年は、企業を取り巻くITの世界でも、こうした消費者の世界で起きている変化が起きるとみられる。クラウドやスマートフォンなど、さまざまな環境・端末からデータを収集するM2M(Machine to Machine)、これらの人・モノのデータから有用な知見を見出すビッグデータが注目されていることが、その一例である。セキュリティについても、従来のファイアウォールによる外部防御は、残念ながら限界がみえている。データ暗号化などによる内部からの情報漏えい防止など新しい考え方が必要になってきた。

 変化の激しい時代に必要なことは、オープンなマインドをもち、オンリーワンの技術を確立すること、そしてスピードだと考えている。当社も、NTT研究所のセキュリティ技術を生かすなど、NTTグループの企業と連携し、通信とITの融合にチャレンジしていきたい。
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