クラウドで攻める
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| 水谷学 社長 |
クラウド事業を2008年に開始して、すでに黒字化を果たしている。他社との最大の違いは、実績のあるクラウドということだ。1000社程度のユーザーを抱え、億単位のビジネスに育ってきている。
ライバルがクラウド事業を開始しても、すでに顧客を多く抱えており、新しい商材で勝負できる当社のほうが圧倒的に有利だと自負している。価格競争力で他社に負けない。8万社の獲得を目標としており、これを変えるつもりはない。最初から、8万社のユーザーを抱えても大丈夫なようにシステムを構築している。ただし、まだまだ改善の余地はあるので、パフォーマンスの向上に取り組んでいく。
2012年は、引き続きクラウドで攻める。「PCA Dream21」に関しては、ポストERPの時代を迎え、ビッグデータ、コンシューマライゼーションへの対応も進める。このほか、弱みとしてきたモジュール数と機能の強化に取り組む。もともとはシンプルなモジュールで足りない部分はカスタマイズしようという考えだったが、販売管理の「商魂」などのようなフル機能が欲しいとの要望が根強く、考えを改めた。最新版である「Xシリーズ」の開発が終わって余力ができたので、新製品やモジュールの開発にリソースを全面的に投入することができる。 テレビコマーシャルも再開する。パッケージとあわせて、クラウドを強くアピールしていく。