クラウド&ポストERP
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| 水谷学 社長 |
社長に就任してからの数年間は、新シリーズ展開に向けた準備期間だった。開発センターには年間2億円の資金を投入してきた。「9V2R7シリーズ」の後継製品である「PCA Xシリーズ」は開発に苦戦しているが、13年ぶりの新製品であり、当社の将来につながる製品と捉えている。
「PCA for SaaS」は520社以上のユーザーを獲得しており、平均すれば2.5CAL数。まだ実績は少ないが、どんどん伸びており、8万社達成は可能だと考えている。「イニシャル“0”プラン」の契約が多いが、プリペイドプランも徐々に増えている。
クラウドサービスに火がつくのにはこれから2、3年を要するだろう。当社はクラウドで他社に先行しており、このメリットを発揮していきたいと考えている。2011年2月には関西データセンター(DC)が加わり、ユーザーは関東DCといずれかを選択できるようになる。
2011年は「クラウド&ポストERP」を掲げ、ERPをベースにしたより高度な情報の利活用を推し進めていきたい。ビジネスインテリジェンスやEPM、SCMなどを本格的に活用し、ユーザーの売り損じを防げるようにコンサルティングを含めたサービスを提供していくつもりだ。
なお、2010年にはナゴヤピーシーエーから東海4県、北陸3県の営業業務の移管を受けた。名古屋エリアの売り上げ増が期待できる。今後はさらに営業体制を強化していきたい。