捲土重来
 |
| 武本秀徳 社長 |
東日本大震災の発生などを受け、2011年は、多くのお客様が本業の復旧・再開を優先し、ITインフラへの投資を控えた。そのような事情があって、当社にとっては非常に厳しい一年だった。しかし、2012年は、大企業が積極的にIT投資を行うだけでなく、中堅以下の企業のIT投資も回復するとみている。
当社は、SAP事業の強化を目指し、2011年4月、SAPの専門組織として、東京と大阪に「ERPセンター」を設立した。東と西のセンター拠点にそれぞれ約50人のメンバーを配置している。きちんと整備した組織とミッションをもって、2012年からはコンサルティングを含め、上流工程からSAP事業を本格的に展開したい。
SAP事業の強化は、当社の海外戦略においても重要な取り組みとなる。当社が単独で海外進出することは難しい。だが、日立コンサルティングチャイナをはじめとして、私どもが太いパイプをもっている日立製作所の関連会社に、当社が提供するSAPのテンプレートを海外で取り扱ってもらうことに力を入れていく。
2012年は、業種特化型の業務システムパッケージ「くんシリーズ」のリプレース時期が来ることを追い風にして、システムインテグレーション(SI)の事業を再び伸ばしていく。これを一つの柱にして、「捲土重来」をキーワードに掲げ、全力で当社の勢いを取り戻したい。