成長技術・市場×高粗利率

鹿島亨 社長 ユーザー企業に受け入れられる新技術を取り込むための投資を行い、伸びそうなマーケットを見つける。そして、その市場を徹底的に攻めて、高収益体質をつくる。以前から策定している基本方針だが、2013年も引き続きこの考え方で経営にあたる。
新技術では、海外のワイヤレスソリューションやクラウド基盤の運用テクノロジーをもつ企業と協業している。ユーザーに価値を提供することができる技術については積極的に取り込んでいく。魅力的なテクノロジーをもつ企業であれば、資本提携を行ったり、SRAホールディングスグループの傘下に入れることも考えている。
販売では、攻める市場は、やはり海外だと考えている。国内での営業展開やユーザーサポートをおろそかにするつもりはまったくないが、成長率をみれば、海外に目を向けないという選択肢はない。
海外でとくに注目しているのは、中国だ。当社は、中国のディストリビュータ大手であるデジタルチャイナグループのSJIと協業関係にある。SJIを中心に、デジタルチャイナグループと連携した販売網を築くことができればと思っている。
2012年に日本と中国の関係が悪化したことで、不安を感じてはいる。だが、今後の成長を勘案すれば、中国でのビジネスから力を抜くことが賢い方法だとは思っていない。13年も中国でのビジネス拡大に力を入れる。