コンシューマライゼーション

是枝周樹 社長 ハードウェア、ソフトウェア、ユースウェアで構成するシステム導入契約売上高のうち、新規受注金額が25%に達した。これまで、新規獲得に関してはユーザーに対する啓発という性格が強かったが、今期から予算化して本格的に刈り取りを始めた成果だと捉えている。
今後は、人材力をさらに強化するつもりだ。35年の歴史のなかで、計算センターからスタートして、オフコン(オフィスコンピュータ)、そしてハードウェアを捨ててソフトウェアの販売へと、何度もビジネスモデルを変革してきている。そうすることで生き残ってきた。その経験からいって、クラウドが今後主流になっていく可能性は十分にあると考えている。いかに付加価値を提供できるかが、これからの課題になる。
また、“面”をとっていく、すなわちユーザーのすそ野を広げることが求められている。財務会計のクラウドサービスを普及させるには、下は家計簿から上はERPの領域までカバーして、とにかく数で勝負することが必須の時代に突入している。継続して成長していくには、新しいビジネスを立ち上げる必要がある。クラウド上のソーシャルサービスとカネを有機的に連携するサービスを開発中だ。キーワードはコンシューマライゼーション。つまり、一般消費者とその一部である企業の従業員が、普段利用しているコンシューマサービスをビジネス向けに提供する方針だ。