次のコンピューティングは何か。この議論の先に「Internet of Things(IOT、モノのインターネット)」というキーワードが浮かび上がる。ネットが普及した第一段階は「情報のインターネット」の時代。今は、そこに人が加わり「情報と人のインターネット」に差しかかっている。ネットの常時接続があたりまえになり、スマートデバイスが急速に普及した。
センサを発するモノは、パソコンや家電製品、自動車などを加えて、7年後の2020年に世界の人口を超えるそうだ。数年前、「ユビキタス」が普及期を迎えるとの観測があった。だが、無線タグは高価で、バーコードは普及したものの拡張性に乏しく、社会の仕組みを大きく変えるまでには至らなかった。人を介さずにデバイス(機械)同士を相互につなぐ「Machine to Machine(M2M)」と通信技術の進歩は必須だが、IOTの時代は多くの革新が生まれるとの期待が大きく、無線タグなどに比べて応用分野も幅広いからだ。