
坂下智保 社長 働き方や仕事のスタイルが大きく変わろうとしている。タブレット端末やスマートフォンなどのデバイスが普及し、場所や時間にとらわれずに働きやすくなった。だが、現状をみると、個人のライフスタイルではタブレット端末を片手にさまざまなクラウドサービスを日常的に享受していても、いざ仕事となると会社のパソコンの前に座らないとアクセスできない類いの情報が依然として多い。
会社から端末を支給されたとしても、同じような端末をすでに個人でももっているケースが多いことから、類似のデバイスを何台もジャラジャラと持ち歩かなければならない。タブレットやスマートフォンを公私合わせて何台も持ち歩くのは非効率だし、会社からみてもすでにあるものと同じものを買い揃える重複感は強まるばかり。そこで登場するのが、「BYOD(私用端末の業務利用)」だ。当社は5000人余りの単体社員のおよそ8割にBYODを業界に先駆けて適用しており、業務効率を高めてきた。企業の生産性向上に役立つことは間違いない。
BYODの難しさは、運用ルールの策定にあり、当社は自らの運用経験にもとづくアドバイスやスマートデバイス向けのBYOD管理ソフトを開発した。スマートドキュメントサービスの「moreNOTE(モアノート)」は当社の主力商材に育っている。2014年のキーワードとして「BYOD先進企業」を掲げ、BYODの運用方法からアプリ開発に至るまで、ユーザーを総合的にサポートすることを強みとしていきたい。