年頭所感

【2014年 年頭所感】 東洋ビジネスエンジニアリング

2014/01/09 20:40

週刊BCN 2014年01月06日vol.1512掲載

石田壽典 社長
 自社パッケージを展開するプロダクト事業は好調が続いている。主力の中堅企業向け生産管理システム「MCFrame」の2013年度上期ライセンス売上高は、期初の予想を大きく上回り、前年度比25%を超える伸びを示している。国内向け、海外向けともに大きく成長しており、デリバリーがひっ迫している状況だ。製造業では、複数の生産拠点間の連携が課題となっているケースがまだまだ多く、複数拠点に「MCFrame」を導入してIT基盤を整備する動きが従来に増して活発化している。

 「MCFrame」は、2013年末に海外拠点向けパッケージの販売を開始したが、2014年は海外拠点向け会計システム「A.S.I.A.」も合わせて、SaaS版の展開を本格化する。海外拠点では、CTOの観点からSaaSのニーズが旺盛だ。従来のビジネスモデルと比べてSIサービスのボリュームは減るが、案件の数で利益を確保し、ゆくゆくは海外のローカル企業向けにも展開していきたい。当社の海外拠点拡充やパートナー体制強化も含めて、事業拡大の手を積極的に打っていくが、パートナーのビジネスのあり方も変わってくるだろう。2014年は、サービスビジネスへの脱皮を見据えたうえで、各種パートナーとの協力関係を再構築するための年になると考えている。

 一方で、ソリューション事業は堅調に推移しており、大手企業向けERPであるオラクル「E-Business Suite」の案件が減り、SAP製品のSIに事業の柱がシフトしている状況がより鮮明になった。
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