
海野忍 社長 およそ1年前に、NTTグループは「向こう2年で4000億円以上のコスト削減を果たす」という方針を掲げ、その後、5000億円という目標値を決定した。グループ向けにITインフラを提供している当社には、そのいくばくかを担う責任があり、当面、売り上げや利益の多寡はミッションを達成したかどうかの指標にはならない。当社独自では、2022年までに現状の売上高2000億円を1500億円上乗せして、3500億円に引き上げることを目標としているが、2014年はその準備が完了する年と位置づけている。
ポイントは、自分たちの得意技と、カスタマーバリューを明確にすることだ。2013年は、具体的な得意技を9項目に絞って、社内に浸透させてきた。そのすべてを対外的に公表するつもりはないが、例えばSDN技術は世界に冠たるものを展開していくことができるだろう。9項目の得意技から漏れた既存事業については、早期に事業の将来性を見極め、リソースの再配置も検討していく。
企業のIT投資は、利益を生み出すために行うものであるべきで、導入したコンピュータシステムがユーザーにとってどれくらいの利益と支出減をもたらすのか、それをカスタマーバリューとして定量化する努力を続けていく。カスタマーバリューを測ることができなければ、本来、ユーザーも投資の是非を決められないはずだ。人月でコストが決まる現状のSI市場は不合理だと思う。この市場体質を、率先して変えていきたい。