年頭所感

【2014年 年頭所感】 OKIデータ

2014/01/23 20:40

週刊BCN 2014年01月20日vol.1514掲載

平本隆夫 社長
 近年、タイの大洪水によってプリンタの生産が滞ったり、スペインのOKI(沖電気工業)子会社で不適切な会計が見つかるなどしたことがあって、2013年3月にプリンタ事業の中期再生計画を発表した。その後、5月のプライベートイベント「OKI PRNCOM 2013」で、ビジネスプリンタ・LED複合機「COREFIDO2」シリーズの高速A4カラーLED複合機の新商品や、プロフェッショナル向け新ブランド「MICROLINE VINCI」の大判プリンタを発表し、この計画の裏づけを市場に示した。

 高速A4カラーLED複合機には、複合機としての性能の高さだけでなく、ウェブ端末機能など、オフィスソリューションとしての機能を装備した。また、「MICROLINE VINCI」は新たなユーザーを開拓する戦略商品という側面がある。これらの新商品を世に出したことで、従来、PCに依存していたプリンタビジネスの新たな橋頭堡を築くことができたという手応えがある。

 OKIデータは、2014年10月、創立20周年を迎える。再生プランにもとづいて、2013年に発表した製品をいかに拡販していくかが経営上の最重要課題となる。そのための施策としては、既存の販売パートナーに、シングルファンクションのプリンタから複合機へのリプレースを提案してもらうというアプローチが基本となる。同時に、事務機器系の新たなパートナーの発掘も考えている。さらには、社内の専任部隊を中心に、ソリューションの開発も進めていく方針だ。
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外部リンク

OKIデータ=http://www.oki.com/jp/