『週刊BCN』の創刊以来、年初めの新春号に恒例企画として掲載している「有力ITベンダーの年頭所感」。2014年は、前年とほぼ同数である79社の経営トップ・幹部の生の声を、個別にインタビューして集めた。

　3回に分けて掲載した記事を並べて読み返してみると、2013年とは明らかに経営トップ・幹部の考え方や意気込みが違ってきていることがひしひしと伝わってくる。取材に応じていただいた方々の表情が、ここ数年では最も明るく、新しい年に向けての舵取りに挑戦的・積極的な発言が目立つ。キーワードを並べてみるだけでも、チャレンジングな姿勢で臨む経営トップが多いことがわかる。

　「年頭所感」を掲載するメディアはほかにもあるが、80社ほどの企業に1か月という期間で集中的にインタビューして記事化する業は、本紙以外にはできないだろうと自負している。直に会って話をうかがい、質問をぶつけているからこそ、経営トップのテンションを肌で感じることができる。顔色と声のトーンを確かめて、守勢か攻勢かを正確に見極めることもできる。79社の経営トップの声を聞くことによって、私は、「2014年のIT業界は間違いなく成長する」という確信を得た。

『週刊BCN』編集長
木村剛士