有力ITベンダー全91社のトップに、2010年の年頭所感として、「この1年に託す思い」を聞いた。
週刊BCNの紙面では、Vol.1315から3号にわたって掲載。当サイト「BCN Bizline」では、1社1記事として、1月7日から計3回にわけて一挙に公開する。
本企画について
この企画では、「未来の展望は明るいか──IT企業トップの『この1年に託す思い』」と題して、91社のトップに年頭の抱負を聞いた。
2008年秋のリーマン・ショックの影を引きずり、09年は主力ユーザーである製造業にIT投資抑制マインドが浸透したせいで、業界全体に夕暮れ時のようなムードが漂った。とはいうものの、振り返ると悲観的な材料ばかりではなかった。歴史的な政権交代が実現し、“何かが変わる”期待感が広がった。エコポイント効果で薄型テレビが活況を呈し、減税効果で乗用車の売れ行きが回復した。かつてほどの爆発的な威力はないものの、新OS「Windows 7」の登場はパソコン・周辺機器ベンダーや家電量販店に慈雨をもたらした。
景気は必ず循環する。二番底を警戒する声もあったが、全体としては2010年には景気が上昇に転じるとみる経営者が多かった。
今回のキーワードとして目立ったのが「挑戦」「変革」「革新」。業界を取り巻く環境の変化に対応していこうとする意欲を示す言葉が前面に出ている。ユーザー企業も、いつまでも“巣ごもり”でIT投資を避けてばかりではいられないはずという見方も多くなってきた。否応なく国際競争に巻き込まれるユーザー企業を、ITで支援していくという意欲を示す経営者が多い。共存共栄に道を探るという覚悟の表明である。
恒例の年頭所感は、一部を除き、本紙記者がトップに取材してまとめている。ご協力いただいた皆さまには、この場を借りて心より御礼申し上げます。(週刊BCN編集長 谷畑良胤)