年頭所感

今見える未来の、もっと先へ

2017/01/16 09:00

週刊BCN 2017年01月16日vol.1661掲載

 2016年は、おかげさまで数字については計画を達成する見込みだ。しかし、5年、10年先を見据えると既存の事業だけでは限界があり、それに代わる新たな仕組みがまだできていない。今とはまったく異なるようなことを考えていく必要がある。

星野芳彦
社長

 お客様は、従来型の「守りのIT」と呼ばれるものではなく、新しい技術を活用し、事業そのものの価値を高めるようなITを求めている。そうしたITを提供するためには、これまでの技術力だけではなく、IoTやAIなどの最新技術が必要だ。ここについては、すでに取り組んでいる企業とアライアンスを組みながら当社の事業にセットしていきたいと考えており、すでにいくつかの企業と話が進んでいる。また、15年10月に設立した「ICT戦略室」では、IoTの実用に向けて検討を進め、いくつかが実証実験に入ることができた。

 システム開発も、AIなどの新技術が発達してきていることから、ユーザー自身で開発するようになり、いずれ開発という事業そのものが成り立たなくなる時がくると思う。一方で、開発後の運用・メンテナンスにはニーズがあるとみている。そこは当社の強みが発揮できるところだ。

 19年でヤマトグループは創業100周年を迎える。それに向けた11年からの長期計画では「ホップ」「ステップ」ときて、今年からの3年間は「ジャンプ」の段階にある。いろいろなことに取り組みながら19年に向けてジャンプし、次の100年につなげていきたい。
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外部リンク

ヤマトシステム開発=http://www.nekonet.co.jp/index.html