おさらいキーワード
<おさらいキーワード>第29回 LAN、WAN
2017/08/16 09:00
週刊BCN 2017年08月07日vol.1689掲載
LAN
「Local Area Network」の略。PCなどの機器同士をつなぎ、通信できるようにするコンピュータネットワークのことを指す。不特定多数の人が自由に使えるネットワークとは異なり、限られた場所で使うのが特徴だ。
LANは、接続する方式によって規格が分かれている。最も有名な方式は、「Ethernet」(イーサネット)で、「LANケーブル」や「光ファイバーケーブル」を通じて通信する。
ほかには、インターネットの技術を使ってネットワークを構築し、組織内限定で活用する「イントラネット」をLANの一種とする場合がある。
LANの歴史は、1970年代に始まったと考えられている。当初は個別の仕様が乱立していたが、80年代に入ってから標準化された。インターネットが普及した90年代以降は、インターネットに接続する手段としてLANを指す場合が多い。
ケーブルなどで接続するLANを「有線LAN」と呼ぶ。通信品質が安定しているのがメリットと考えられている。ただ、ケーブルなどを使うための工事が必要。使える場所が限られることをデメリットと考えることもある。
一方、ケーブル類を使わず、電波で接続する方法が「無線LAN」だ。無線LANのなかで、通信電波の国際標準規格「IEEE802.11」に対応した方式を「Wi-Fi」という。
無線LANは、モバイル端末の普及に伴い、通信量が増加した影響で利用が拡大した。公共施設や宿泊施設のほか、一般家庭でも導入されることが多くなった。
WAN
「Wide Area Network」の略。離れた都市間などにある機器をつなぎ、LANよりも広い範囲で構築したコンピュータネットワークを示す。
WANは、1980年代に米国で誕生し、世界中に広がったと考えられている。企業では、本社と支社など、離れた場所のLANをつなぐためにWANを利用している。
通信するには、通信事業者が提供するサービスを利用することが必要になる。ユーザーは、ネットワークの構築や運用、管理にはかかわらず、通信事業者に任せる。
かつては、専用の回線を通じてやりとりする方法が主流だった。セキュリティの高さと品質のよさが特徴だが、コストがかかることが問題となっていた。
そのため、現在は、複数のユーザーで回線を共有し、コストを抑制する方法が一般的になった。代表的な回線は、IP-VPNやインターネットVPN、広域イーサネットだ。
WANを世界中に張り巡らし、不特定多数の人が利用できるようにした状態をインターネットという場合がある。WANとインターネットを同義語として扱うこともある。
最近では、仮想のネットワーク上でWANを構築する「Software Defined WAN」(SD-WAN)という技術が登場した。
SD-WANは、ソフトウェアでネットワークの設定などを一元管理できるため、従来のWANよりも柔軟性が高い。また、運用の負担軽減も期待できるとして、注目されている。
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