日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(日本TCS)の社長に就いて4年目。これまで多くの日本のユーザー企業と交流をしてきて、日本のモノ、コト、サービスの品質の水準の高さを改めて実感している。品質の高さこそが日本企業の強みであり、この強みをさらに補強する要素を挙げるとすれば、私はスピードだと思う。

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アムル・
ラクシュミナラヤナン
社長

 デジタル時代の今、経営のスピードはもとより、実際の商品に仕上げるまでのリードタイムは一段と短くなっている。日本は少子高齢化で就労人口が減っているため、以前のように豊富な人的リソースを投入することは難しくなることが予想される。そこで当社が提案するのが「ディストリビューテッド・アジャイル」だ。

 アジャイルといえば、少人数で小規模なソフト開発をイメージしがちだが、当社グループではこれを世界規模で開発する体制を整えた。アジャイル開発のもつスピードや柔軟性を、グローバルの人的リソースを活用して、日本のユーザーに届ける分散型アジャイル開発を、当社ではディストリビューテッド・アジャイルと呼んでいる。

 日本TCSの社員は、三菱商事系のSIerである旧アイ・ティ・フロンティアの出身者が多い。日本のユーザー企業の業務を知り尽くしており、さらに当社のグローバルの枠組みであるディストリビューテッド・アジャイルによるスピード要素を加えることで、日本のユーザーの強みをより一層発揮できるよう、取り組んでいく。