全国のベンダーに聞く ITビジネスの現在と未来

ディエスジャパン、複数の顧客接点をビジネス成長につなげる

2025/07/18 09:00

週刊BCN 2025年07月14日vol.2067掲載

 東大阪市に本社を置くディエスジャパンは、DXやサステナビリティーなどのさまざま観点を入り口として顧客を支援している。北條陽子社長は「複数の接点から顧客に関わりながら、次の提案につなげている」と語り、オフィス内のあらゆる課題の解決を目指している。
(取材・文/大畑直悠)

「オフィスの真ん中」で顧客を支援

――事業の紹介を。

 当社は西日本を中心に事業を展開し、東日本はグループ会社である東京ディエスジャパンが担当している。顔が見える営業を重視しており、各都道府県に一つは支店がある。主力事業はリユーストナー事業やオフィスサプライ事業だが、昨今は成長事業としてIT製品を提供するソリューション事業を伸ばしている。プリンターの修理やPCのデータ消去といったサービス事業も展開しており、「いつもオフィスの真ん中に」をキャッチフレーズとして、顧客がオフィスで抱える課題を全般的に解決することを目指している。

 顧客層は大企業を中心に、中堅・中小企業まで幅広い。プリンター周りの支援から始まり、そこでできた顧客との関係性から、ITソリューションの提案につながるケースが多い。プリンターが故障した際のサポートのために対面による営業体制を築いてきたことで、ITに関してもシステムトラブルなどに迅速に対応できる点が強みだ。物販だけではどうしても顧客との関係性が限定的になってしまうため、顧客に対してもう1歩、2歩踏み込んだ関係を築くために、IT周りで課題を抱える顧客へのソリューション提案を強化している。

――好調なIT製品は何か。

 電子帳簿保存法の改正を機にペーパーレス化に取り組む企業の増加や、「Windows 10」のサポート終了もあり、PC販売は好調だ。PCの入れ替えを機にテレワークに取り組めていない企業に対して、業務の標準化や働く場所を選ばない環境の構築、セキュリティー強化まで提案を広げている。

 IT製品に関しては「売ったら終わり」ではなく、例えば、テレワークであれば導入と同時にオフィスのレイアウトの見直しや、ミーティングスペースの確保といった連動する提案も推進し、アナログ面とデジタル面の両面でオフィスの課題を解決できる点を訴求している。
この記事の続き >>
  • サステナビリティーをDXの入り口に
  • 認知度の向上に注力

続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。

(登録無料:所要時間1分程度)

新規会員登録はこちら(登録無料)

会員特典

詳しく見る
  1. 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
  2. メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
  3. イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
    SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。
  4. 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!
  • 1

関連記事

扇精光ソリューションズ 強みを生かした「ポジティブサイクル」を回す

アイル、ファンの存在が成長の根幹

KYOSO IT戦略と現場業務の架け橋になる

シナジーマーケティング デジタルマーケティングのハードルを下げる

ジェーミックス、ネットワーク構築を強みにビジネスを伸ばす

外部リンク

ディエスジャパン=https://www.dsj.co.jp/