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「ローコード開発」の用語解説、近年はノーコード開発も普及

2021/08/10 18:33

週刊BCN 2021年08月09日vol.1886掲載

 ソースコードを極力書くことなく、アプリケーションなどのシステムを開発する手法を指す。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)ベースのツールで製作する仕組みで、グラフィック要素をドラッグ&ドロップするだけで完成する。

 業務改善や生産管理のシステムなどのほか、Webサイトも開発できる。近年はコードを完全に使わない「ノーコード開発」も普及し始めている。

 コードでの開発よりも工程が減り、開発期間の短縮やコスト削減が期待できる。外部に委託せず、内部人材でも開発を手掛けられるため、自分たちのニーズに合ったシステムを製作しやすい点などもメリットだ。ただし、ツールで定められた以上の機能要求には対応しづらく、自由度では劣る。また、ローコードとはいえ、ある程度の開発スキルやノウハウは求められる。

 IDC Japanが2021年4月に公表した調査結果によると、国内企業435社のうち、調査を行った20年8月時点でローコード/ノーコードプラットフォームをアプリ開発に使用している企業は8.5%、導入に向けてテスト・検証中の企業は12.4%だった。導入を計画・検討をしている企業は23.9%で、今後のさらなる需要拡大が見込まれる。
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