日本IBMが、「e-ビジネス・オンデマンド」という新しい概念を打ち出している。これは、同社のインフラやビジネスプロセスポートフォリオ、支援ノウハウなどをネットワーク上で提供するもの。従量制の料金体系が特徴だ。

　導入企業は、既存のアプリケーションやデータベースを維持しながら、システムの品質や性能、環境を改善できる。別名、アウトソーシングの未来形「e-ソーシング」だ。

　米IBM社のグローバル・サービス部門でe-ビジネス・オン・デマンドの戦略策定責任者を務めるデヴァジット・マッカジーバイスプレジデントは、「今後は、企業がインフラやビジネスプロセスを電気や水道、ガスなどと同じように使えることが重要だ。これを解決するのが『e-ビジネス・オン・デマンド』だ」と強調している。

　米国では、アメリカン・エキスプレスがすでに導入。日本では、金融業界を中心に提供してきたが、サービスとして体系化することで、ほかの業界へも新規開拓を図るという。

　そもそも「e-ビジネス」という言葉を使い始めたのは米IBM社。

　果たして、「e-ビジネス・オン・デマンド」も誰もが知っている言葉になるか!?