かつて＠cosmeで行ったアンケートで「ノーメイクで仕事関係の人に会うのは失礼か」と質問をしたところ、約半数がYESと回答し、さらに「ノーメイクでは外出できない」という人が意外に多くて、少々驚いたことがあった。

　確かに改めて私自分のことを考えると、社外の方とオフィシャルにお会いするときには、多少なりともメイクはすべきだと感じている。が、必ずメイクせねばならないとも思っていない。

　逆に、ビジネスで出会った女性がノーメイクだったとして「失礼な」と感じるのか周囲の男女に訊ねてみたところ、「そう思う」という答えより、「初対面の人がノーメイクでもべつに失礼だとは思わないが、いつもと大きく違うと違和感を感じる」という答えが多かった。

　本来は、メイクしたことで魅力が増しプラス評価を受けたとしても、メイクしていないからといってマイナスに評価されるのはおかしい。だが、メイクをしている顔が相手にとって印象のベースになってしまうと、ノーメイクに違和感が生まれ、とくにビジネスの場では「失礼な」に見えてしまいがちのようだ。

　メイクは気持ちのオンオフの切り替えになりやすい。また、メイクをすることで、より自信をもって積極的に他と接することができるようになる。ただ、メイクスパイラルに陥って、それが義務になってしまうのも、なんだか悲しい話だ。（アイスタイル取締役　アットコスメ主宰　山田メユミ　http://www.cosme.net/）