誰もが一度は耳にしたことがあろう、「まーるい緑の山手線」で始まるヨドバシカメラのテーマソング。実は、このほど東京・秋葉原にオープンした「マルチメディアAkiba」バージョンも存在する。

　秋葉原と聞いて連想するのは“マニア”や“アニメ”、“フィギュア”など。Akibaバージョンと聞くと、こうした単語をちりばめているかと思ったが、どうやら違う。1番は、最後のフレーズ「カメラの～」という部分が、「秋葉（アキバ）の～」になっているため、Akibaバージョンと実感できるが、なかでも意外なのは2番の最初のフレーズ。「良いパパ、良いママ、良い家族」と、今までの秋葉原のイメージからは程遠い単語が続く。「秋葉原ならば、“良い家族”ではなく、“良いマニア”なのでは」と、突っ込みを入れたくなる。

　しかし、このフレーズは意図して入れたもの。マルチメディアAkibaのメイン顧客層としてファミリーに焦点をあてていることを明確にしたとか。藤沢昭和社長も、「秋葉原の街に特に強い思い入れはない」とサッパリしたもの。しかも、「これまで秋葉原を訪れたことのないお客さんを増やすなど、地域活性化を図りたい」という野望も秘めている。

　「秋葉原＝マニア＋オタク」という図式はそろそろ古くなりつつあるのだろう。