「BlackBerry（ブラックベリー）より格段に優れている」──。

　PHS最大手ウィルコムの滝澤隆・執行役員ソリューション営業本部長は、「W－ZERO3」の性能の高さを説明する際、こう表現する。

　ブラックベリーとは、加ハードメーカーが開発した通話機能を持つ携帯情報端末。製品コンセプトは、「W－ZERO3」に似ている。日本では普及していないが、世界では米国を中心に飛ぶように売れており、365万人以上の利用者がいるという。ブラックベリーを持つことが、“デキル”ビジネスマンの象徴になっているとか。

　そのヒット商品と比較し、すべての面でブラックベリーよりも勝っていると滝澤氏は豪語する。

　昨年12月の発売時には家電量販店に長蛇の列ができるほど爆発的な売れ行きを示し、引き続き好調。約380万件（2月末時点）と過去最大の加入者を獲得した要因が性能の高さにあるといっても過言ではない。

　「ブラックベリーが世界でどれほど人気があるかは知らないが、海外のビジネスマンがW－ZERO3を見ればきっと乗り換えるはず」と、好調なことも手伝ってか自信はゆるぎない。

　滝澤氏からは、高性能端末に対する大きな自信を感じるとともに、ブラックベリーを引き合いにあげたあたりからも、世界市場に挑戦したいという強い願望が伝わってくる。