米投資会社であるシルバーレイクとTPGキャピタルが米アバイアを買収することで合意した。アバイアにとって、投資会社の子会社になるメリットはあるのか。ルイス・J・ダンブロシオ社長兼CEO（写真）は、「株売却により、“勝つゲーム”が可能になる」と、マーケットでトップ獲得の基盤が整うことを示唆する。

　投資会社の傘下に入ることで非上場になるものの、「これまで以上に研究開発への投資額が増やせる」。それだけでなく、「四半期ごとの目標に追われることなく、長期的な戦略を立てられるようになる」という。

　ネットワーク業界では、アバイア買収に対してシスコシステムズやノーテルネットワークスなどが関心を示しているとの見方があった。「当社は、勝てるロードマップを持っている」。業界内の整備や統合などが続くなか、投資会社を味方につけることで主導権を握ろうというわけだ。