ネットの世界から、リアルの販促支援へ－－。ぐるなびはおサイフケータイを使ったスタンプサービス「ぐるなびタッチ」を開始した。今年度中に加盟店舗1万店に提供していく。

　同サービスで使われるおサイフケータイはいまや2人に1人が持っている時代になろうとしているほど、高い伸びを示している。

　消費者は、ぐるなびタッチを設置した店舗で端末におサイフケータイをかざして、ケータイウェブサイトにアクセスするだけで、ポイントがたまる仕組み。事前の登録がいらず、余計な手間をかけずにすむので手軽に利用できる。

　店舗側も手間いらずだ。ぐるなびタッチの端末の電源をコンセントに差し込むだけでOK、ややこしい設定は一切する必要がない。

　来店記録などの各種情報、マーケティングは、ぐるなびが管理するため、コストのかかる設備投資が不要な点もメリットだろう。

　これまで消費者は、食事に行く際、ネットでぐるなびを検索してから店舗へ足を運ぶものの、ほぼ「一回限りの客」で終わっていた。そこまでで完結していた消費者の行動を、ぐるなびタッチのポイントサービスを活用することで、ぐるなびを見てきた顧客が何度も店舗に足を運ぶ、リピーターを生んでいきたいとする戦略のようだ。（環）