北斗七星

北斗七星 2007年9月24日付 Vol.1204

2007/09/24 15:38

週刊BCN 2007年09月24日vol.1204掲載

▼国内SIerやソフトベンダーの多くは、「成長企業」を攻略すべく力を入れる。一方、「斜陽産業」に対しては、「儲けが薄く、安定顧客にならない」と背を向けている。だが、「斜陽産業」向けにITを提供する〝ニッチなビジネス〟が、地域で地道に活躍する中小SIerの収益源として注目されている。競合が少なく、安定的に仕事が回ってくるためという。

▼北海道・旭川のコンピューター・ビジネスは、バス会社向け運行管理システムを提供し、全国から受注を得ている。業績が低迷する企業ほど、コスト削減を重視し、そこにITが必要とされている。大阪市のナニワ計算センターは、改正遺失物法に対応した拾得物・遺失物管理システムの販売を開始。手作業で行っていた駅や商業施設などの遺失物管理をITで自動化する仕組みだ。

▼「斜陽産業」との間でこんな連携プレーもある。某健康食品卸業は、お年寄りの利用率が高い「牛乳販売店」をチラシ配布先として活用しているそうだ。牛乳販売店はミルク以外の商品を提案でき、卸業者は牛乳販売店から顧客情報を得る、という仕組みを「販売管理システム」で運用し、成果をあげているという話を聞いた。

▼国内中小企業のIT活用率は世界に比べ低い。「斜陽産業」でも、生き残りをかける企業はまだたくさんある。ここに目をつけたSIerも、実は業界で劣勢である。両者が手を組むことで、力を倍加して、IT活用率があがることに期待したい。
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