電子情報技術産業協会（JEITA）のパーソナルコンピュータ事業委員会は2007年度のPC出荷実績と活動報告を行った。活動報告では、リチウムイオン電池の安全利用のほか、フィルタリングに関する報告も行われた。

　インターネットが普及するにつれてネット犯罪も増えている。05年には政府のIT安心会議で「インターネット上における違法・有害情報対策について」を取りまとめ、フィルタリングの普及にも触れている。

　政府の動きを受けて、JEITAなど関係する6団体はフィルタリングの普及啓発に関する検討を行い、06年、フィルタリングの認知率を70％に高めるための「フィルタリング普及啓発アクションプラン」を策定して発表した。07年にはさらに認知率を高め、一層の利用拡大を図ることを目的に再び「フィルタリング普及啓発アクションプラン2007」を策定・発表している。

　JEITAや各PCメーカーのウェブサイトでは、フィルタリングに対する情報を提供している。またPCメーカーの取り組みとしてPCを購入、導入する際にフィルタリング機能をサポートしたソフトウェアのバンドル、プリインストールを行ったり、PCのセットアップ時に確実にユーザーに触れる形でも情報提供を行っているという。携帯電話だけでなく、PCでもフィルタリング導入啓発が盛り上がりをみせていることがうかがえる。（環）