北斗七星

北斗七星 2009年6月22日付 Vol.1289

2009/06/22 15:38

週刊BCN 2009年06月22日vol.1289掲載

▼左ひざの故障により、今期限りで大リーグ・ヤンキースとの契約解除が取り沙汰される松井秀喜選手。テレビの会見で「人工芝がホームの球団へは移籍しない」と、自身の古傷を気遣い、選手寿命を長らえることができるチームへの移籍を望むコメントをしていた。日本のプロ野球界では、天然芝は3球場だけで、あとはすべて経済性を重視した人工芝だ。結果として、これが選手の寿命を短くし、有望選手が大リーグへ流出する原因にもなっていると聞く。

▼同じスポーツ界では、サッカーのJリーグが「学校の校庭の芝生化」を提唱し、サッカーくじから補助金を出している。コンクリート・グラウンドの学校を多く抱える東京都が、これに呼応して芝生化を開始。東京都の場合は、「ヒートアイランド」対策がクローズアップされている。だが、両者ともヒトの身体を気遣う条件整備を進める努力の現れと考えたい。

▼最近、ウェブサイトでは「SE(システム・エンジニア)の寿命、35歳説」なる議論が騒がしい。重労働が理由で、年々SEのなり手が減っているといわれる。一般プログラマからプロダクトマネージャーに飛躍する時期が35歳頃。そこを「分岐点」として将来を見据えた時に、転職や業種替えをするSEが多く、こうした話題が飛び交っているようだ。だが、IT業界全体でSEの寿命を長らえる条件整備に力を入れているという話はあまり聞かない。人材をケアする努力を怠れば、日本のSEは外国人で占められてしまうだろう。
  • 1