IC（集積回路）を組み込んだIC旅券（ICパスポート）。読み取り機にかざすだけで、ICチップに格納された顔写真や旅券番号、名前などの情報が読み取れる。日本での発給開始は2006年からだったが、実は、水面下ではすでに“次期IC旅券”の開発が進む。そもそも旅券のIC化は偽造の防止が狙い。どうやらこの部分が怪しくなっているという。IPA（情報処理推進機構）は、次期IC旅券のセキュリティ基本設計のひな型に関する報告書を公開。偽造防止機能として従来からある受動（パッシブ）認証や盗聴防止機能などに加えて、新たに能動（アクティブ）認証の追加が検討されていると指摘している。