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<ニュースその後を検証>日立製作所 個人用情報管理ASPサービス

2009/12/17 15:38

週刊BCN 2009年12月14日vol.1313掲載

●2001年12月24・31日 vol.922 12面にて報道
日立製作所 個人用情報管理ASPサービス「ボクサー」立ち上げ

 イントラネット上でブログを情報共有ツールとして使う企業は、今や普通になっている。個人ユースで使っていたブログ機能を使って、企業向けへの改良が進んだのは2001年頃からだ。

 その走りとなったのが、日立製作所の社内ベンチャーが開発した「BOXER(ボクサー)」であろう。「週刊BCN」(2001年12月24・31日号)では、この社内ベンチャーのけん引役だった小川浩氏(現・モディファイ社長兼CEO)から情報を得て、情報管理ASPサービス「BOXER」の名称で日立が新サービスを始めるニュースを報じた。

 この時点では、グループウェアに代わる情報共有ツールだったが、後に「BOXER Blog」としてブログツールとして生まれ変わった。しかし、企業内でブログを使うことに馴染みがなく、外資系ツールも登場するなど、「BOXER Blog」は苦戦を強いられた。

 その後、エンタープライズサーチやRSSリーダー、SNSなど使い勝手を強化する機能が付加されたことで、急速に売り上げを伸ばしていく。8年近くの歳月をかけて育ててきたツールは、いまや同社グループの“ドアノック”製品として販売に生かされている。(谷畑良胤)
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