旅の蜃気楼

新年は「書道」で元気のお裾分け

2010/01/14 15:38

週刊BCN 2010年01月11日vol.1316掲載

【本郷発】例年になく短いお正月休みだった。年末年始には、よくテレビを見た。感動もたくさんあった。元日の朝、家族がなんとなくテレビのチャンネルを回した。その画面に大きな紙が映った。晴れ着を着た若い女性が飛び跳ねながら、大きな筆を運んでいる。それも複数の人が飛び跳ねている。ズームイン!!SUPER30周年記念「書道ガールズ甲子園」だ。埼玉県の川口高校書道部が優勝した。全員女子高生だ。人にも文字にも勢いがある。これを映画化した「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」は5月に公開される。

▼「書道ガールズ」でググッてみた。行き着いた先は意外にも浜名湖だ。地域起こしのグループ「浜名湖えんため」による地元ロケ映画の第2弾プロジェクト「書道・ガールズ」が3年の空白期間を経てついに始動!! とある。浜松を中心とした静岡県西部地域は書道が盛んな地区という。この書道文化を世の中に伝えようと「浜名湖えんため」グループが「書道・ガールズ」の映画化を進めている。こちらは市民がつくる映画で、出演者は一般募集、メガホンを取るのは太田隆文監督だ。浜松の「やらまいか精神」の結晶とみることができる。

▼もう一つ「書道パフォーマンス」でググッてみたら、なんと「書道パフォーマンス甲子園」公式サイトに行き着いた。2009年の8月2日に「第2回全国高校書道パフォーマンス選手権大会」を開催している。会場は愛媛県四国中央市の川之江商店街。出場校は広島県立五日市高校(優勝)、愛媛県立三島高校(準優勝)、大分高校(審査員特別賞)、大分県立別府青山高校(紙まつり特別賞)、英明高校(ふれあい大学特別賞)だ。四国中央市は、日本一の紙の生産量を誇る。それに関連するイベント「紙まつり」の一環で、「書道パフォーマンス甲子園」が開かれた。サイトには今後の開催予定は書いてないが、映像があるから雰囲気は伝わる。縦10m、横12mの巨大な紙、複数人で自由に文字を書く。飛び跳ねながら夢中で大筆を振り回す姿に感動した。今年も元気で前進する。(BCN社長・奥田喜久男)

人も文字も躍動している
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外部リンク

「書道パフォーマンス甲子園」公式サイト=http://shodo-performance.jp/