ジャストシステムの元社長、浮川和宣氏が昨年末に設立した新会社「MetaMoji」。自身が社長を務め、初子夫人を専務に据える布陣で約30年前にジャストを設立した時と同じ形で、再スタートを切りました。
何度も広報担当者に両者の取材を申し込んでいましたが、「記者会見まで待ってくれ」と断られ続けてきました。昨日、その会見が両者出席のもと開催されました。
事業内容は、XBRLやXML技術などを活用したソフト開発です。MetaMoji自体はインキュベータ的役割で、MetaMojiが出資した事業会社を傘下に置く体制を取ります。浮川社長はそのモデルを記者会見で「テクノロジーホールディングス型の事業形態」と表現しました。事業会社の設立は未定。まずは研究・開発に力を注ぐつもりです。
決して良い形でジャストを離れたわけではない二人。十分な利益を上げられずに会社を去った点を、BCNの記者が質疑応答の際に聞いたら、「まだ総括するには時期が早い」と答えています。
ただ、記者によれば、「両者ともに顔色は良くとても快活」。新たなビジネスに意欲は十分なようです。
(木村剛士)
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浮川和宣氏の新会社MetaMoJi、1~2社のIPO目指す、XMLを中核技術の1つにメールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.1.15」より