年末年始にITベンダーによる2010年に向けた言葉や挨拶が出たなかに、干支に絡めて表現したユニークな挨拶があった。
日本IBMが昨年末に開催した報道関係者向けの懇親会でのこと。冒頭の挨拶で橋本孝之社長は、「2010年の干支は庚(かのえ)寅」と切り出した。干支に込められた意味が日本IBMにぴったり当てはまるというのだ。
どういうことかといえば、「『庚』とは、『前年に蒔いた種を伸ばす』や『これまで行ってきたことを伸張させる』などといった意味がある。これを英語で表現すると、『エンハンスメント(増進)』という言葉が当てはまる」というのだ。一方、「寅」には「一つには『人が手を携えて協力する』といった意味がある。英語では、『コラボレーション(協力)』が挙げられる」。つまり、「表現するならば、2010年は『エンハンスメント&コラボレーション』。これまで当社が行ってきたこと」とアピールした。(佐相彰彦)