北斗七星

北斗七星 2010年2月8日付 Vol.1320

2010/02/10 15:38

週刊BCN 2010年02月08日vol.1320掲載

▼政府のIT施策について提言するため、ある代議士を訪ねた。「IT投資促進税制」的な制度を拡充し、企業のITインフラ投資を活性化するよう申し入れるためだ。だが、「箱モノはダメ」と一蹴された。最新のサーバーやパソコンなどのIT機器は省電力設計でCO2を削減できる。これに「by IT」のソリューションを加えれば、鳩山政権が掲げる「温暖化ガス排出量削減」を実現できるはずだが、門前払いを食らってしまった。

▼政府はこのほど、2020年までにCO2排出量を25%削減するための行程表を明らかにした。しかし、ここで明らかにされている内容は「箱モノ」ばかりではないか。ハイブリッド車や高効率給湯器の普及、太陽光発電の導入など、企業や家庭に“箱”を買うように仕向け、負担を強いる施策がずらりと並ぶ。

▼この行程表が公表される前、経済産業省のIT担当幹部に、このあたりを質した。その幹部の答えはこうだ。「先生方には、ITソリューションでCO2を大幅に削減できることを説明している」。ただし、“先生方”の反応は、馬の耳に念仏のようだ。悲しいかな、現政権にITで世の中をどうこうする戦略を提言する人物はいないようである。

▼大手ITベンダー各社のサイトにいくと、グリーンITに関する事例が数多く羅列されている。例えば富士通では、運輸・配送用のトラックの運行管理で物流頻度を減らし、環境負荷を大幅に軽減できている。現政権には、ITを利活用した環境負荷低減策を講じてほしい。
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