2月13日~20日、米国オーランドで開かれた米IBMのパートナーイベントに参加してきました。そこで何度も耳にしたのが、「デスクトップ仮想化」という言葉です。今年はこのシステムが、中堅・中小企業で注目アイテムになりそうです。NSSOL、シトリックス・システムズ・ジャパン、日本マイクロソフトが手を組んで始める「DaaS(Desktop as a Service)」もこの潮流に乗った事業提携です。
なぜ、いまDaaSなのか――。世は押し並べてクラウドへと向かっていますが、顧客にクラウドが浸透するまで、まだ時間を要するという見方が大勢です。その過渡期の施策として、DaaSが浮上しているのです。
DaaSは、クライアント側はシンクライアントで、アプリケーションを使う場合はサーバーにアクセスして、画面転送方式で利用します。これだと、パソコンなどの持ち出し端末のセキュリティは守られ、しかもクライアントのコスト削減にもつながります。ベンダー側からすれば、このサーバーを自社のデータセンターなどに置くことで、顧客を囲い込むこともできます。
今年、DaaSはブレイクする予感がします。(谷畑良胤)
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NSSOL、シトリックス、日本MS、デスクトップ仮想化インフラ分野で協業メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.2.25」より