8月15日、元デルの安斎富太郎氏がSAPジャパンの新社長に就任しました。報道関係者向けの会見で、2011年下期の注力分野として挙げたのが、インメモリコンピューティングとモビリティ、クラウドでした。
気になったのは、ERPパッケージについての話題の少なさです。会見の際、ERPパッケージそのものにはほとんど触れませんでした。しかし、インメモリデータベース「SAP HANA」によってリアルタイムというERPのコンセプトが本当に実現できるようになった、というのが同社のアピールです。
ERPパッケージ事業自体は、上期に2桁の成長を記録。「SAP Business All-in-One」は、パートナー企業によるホスティングサービスが好調。中堅・中小企業は新規顧客が多いそうです。大手企業は、ERPの拡張や周辺アプリなどの導入が売上増を後押ししました。安斎新社長が、下期への抱負を語っています。(信澤健太)
【記事はこちら】
SAPジャパン、安斎新社長が会見、「2011年下期は最低でも2桁成長」メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.9.1」より