海外売上高比率を重要な指標に置く富士通のなかでその拡大に貢献している子会社があります。
ATMやPOSシステムの開発が得意で、金融機関や流通・小売業向けのIT事業に強い富士通フロンテックです。目立つ存在ではありませんが、富士通の総合力を下支えしています。
同社の海外売上高比率は前年度(2010年3月期)実績で19.7%。富士通の連結売上高での海外売上高比率に比べれば低い値ですが、コンピュータ・ITソリューション系子会社のなかでは高い数値です。
今年、富士通フロンテックのトップに就任した利根廣貞社長は、海外売上高比率をさらに高め、13年度には30%まで引き上げる考えです。狙うは中国やインドを中心とした新興国。
ATMという強力な武器をもつ同社は、ソフト開発やSI会社とはまた違うビジネスモデルを手がけられる強みがあります。海外では海外なりのビジネス手法で臨むその考え方は、多くの方の参考になると思います。(木村剛士)
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<トップインタビュー>富士通フロンテック 利根廣貞社長「強みを磨き、海外でも飛躍」メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.11.4」より