朝晩、冷え込むようになり、めっきり冬らしくなってきました。今から思えば夏の暑さが嘘のようですが、来年も確実に“暑い”夏はやってきます。
実は、システムベンダーのなかにはこれを商機と捉え、冬のうちから準備を着々と進めているところがあります。そうです。節電ビジネス。
今年はさすがに準備不足で総当たり的だった節電ですが、経験値を高め、十分な準備期間を経て、来年の夏に臨むのです。
重電が得意とする大規模なスマートグリッドから、中堅・中小SIerでもシステム開発が可能なBEMS/HEMS(ビルや家庭のエネマネ)系のシステムまで商材も幅広い。
さらに、単なる節電にとどまらず、事業継続管理(BCP)や災害復旧(DR)に絡めたかたちや、なかには客先設置からクラウドへ移行させるビジネスなども見込めそうです。
原発が早々に復旧しそうにないなかで、限りある化石資源の節約やCO2の削減というテーマは、震災前後で変わりはありません。
喉元過ぎれば何とやらではなく、寒い今から準備を進め、商材にも、ビジネスモデルにも、もちろん気持ちにも余裕をもって夏を迎えたいものです。(安藤章司)
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シーイーシー エネルギーマネジメント事業を拡大へ バッテリ診断で足がかり掴むメールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.11.24」より