グローバル進出を積極的に進めるSIerのなかで、ASEANに注目する動きが出始めています。
理由は二つ。まずは、これまでオフショア開発の主な拠点としてきた中国の人件費が急速に高まっていること。そしてもう一つは、ASEANを有望市場とみているからです。
中国での事業拡大で業界をリードしているITホールディングス(ITHD)の岡本晋社長は、「今の関心はASEANかな」と、すでにビジネスが回り始めている中国は担当役員に任せ、自らは、ITHDにとって“フロンティア”であるASEANへの関与を深めているようです。
ASEANのGDPは中国の半分もないのですが、それでも人口は日本の5倍ほど。ITHDグループのTISは、今年1月、シンガポール法人を立ち上げてASEAN進出を加速します。日本の情報サービス産業の視線は、今年は中国だけでなく、ASEANにも向きそうです。(安藤章司)
【記事はこちら】
TIS、シンガポールに現地法人を設立、ASEANでのITサポート需要に対応メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.1.19」より