先日の編集会議で、ある記者からこんな発言がありました。「NECはSI(情報サービス)は好調なんだけどなあ」。記者いわく、NECのSI事業は好調で、それなりの利益を出している。仮に赤字事業を切り離して純粋なSI会社になると考えると、業界ではNTTデータに次ぐトップレベルのプレーヤーになる、というのです。
もちろん、中・長期的にみても、NECがSIerになることはないでしょう。しかしこのところ、少しずつ情報サービス中心の会社に近づいていく兆しがあります。
パソコン事業でのレノボとの連合。遠藤社長が、クラウドとビッグデータに力を入れる方針を打ち出したこと。そして、業績低迷の打開策としての大幅な人員削減。NECは事業と体制の両面で、確実に変わろうとしています。
NECとそのライバル、富士通の経営戦略を追い続けている記者が、両社の方針の違いを論じた記事をリンクしました。総合ITベンダーはどこを目指して歩むのか、ぜひお読みください。(ゼンフ ミシャ)
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人員維持と人員削減 富士通とNEC どちらの決断が正しいのかメールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.2.29」より