NEC(遠藤信博社長)は、1月26日、2011年度第3四半期の連結業績を発表した。タイの洪水の影響や、携帯電話事業などが振るわず減収。業績不振を受けて、今年度の通期見通しを下方修正した。最終損益は、1000億円の赤字に転落する見込みだ。

 期首から第3四半期(2011年4月1日~12月31日)までの業績は、売上高が前年同期比3.5%減の2兆1122億1300万円、営業損失が14億1600万円(前年同期は123億9400万円)、経常損失が219億8800万円(同492億2500万円)、純損失が975億1800万円(同535億7300万円)。

 タイの洪水による被害で、IT機器製造・販売などのプラットフォーム事業などが悪影響を受けた。洪水被害による業績へのインパクトは、売上高で220億円の減少、営業利益で90億円の減少としている。また携帯電話事業も、市場で外資系メーカーの攻勢を受けたことなどで、スマートフォンの販売台数が目標に達しなかった。

 下方修正した今年度の通期連結業績の見通しは、売上高が前年度比0.5%減の3兆1000億円、営業利益が21.1%増の700億円、経常利益が350億円で、当期純損益は1000億円の赤字になる。

 NECは、急回復が見込めないとして、現状の売上高でも安定した収益を得るための戦略をとる。利益を捻出するために、課題事業の構造改革を断行。その一つとして、国内で7000人、海外で3000人、合計1万人の人員削減を行う。(木村剛士)