桜と初々しい新入社員の姿をみて、気分が明るくなるこの季節。ですが、IT・家電業界には厳しい現実が待っていそうです。もうすぐ発表される大手IT・家電メーカーの昨年度業績です。
富士通とNECは、第3四半期決算発表で通期業績を下方修正。NECは、同時に約1万人の人員削減を発表しました。日立は下方修正をしていませんが、昨年度の業績を下回る見込みです。
家電メーカーも状況は同じです。シャープ、ソニー、東芝、パナソニックが第3四半期業績発表で通期業績を下方修正。ソニーとシャープは、さらに今週変更を重ねました。シャープは売上高を下げ、ソニーは最終損失額が5200億円に膨れ上がり、約1万人の従業員削減を公表しました。
業績の低迷やユーザーニーズの急激な変化が明らかになったとき、決まって起きるのが子会社の再編。ITサービス事業でとくにその動きが顕著なのが、富士通と日立です。
この2社は、クラウドの浸透など、ユーザーの要望が変わってきたことに合わせて、数年をかけて、SI会社とソフト開発の子会社を再編してきました。キーワードは「分散から集中」です。2社の最近の動きをまとめました。ご一読ください。(木村剛士)
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富士通と日立 進む子会社再編、「分散から集中」へメールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.4.13」より