国産ベンダーが強い市場の一つに、統合運用管理製品があります。IDC Japanによれば、2011年の国内市場のシェアは、日立製作所が25.3%、富士通24.1%、NECが21.3%。国産ベンダーがここまでシェアを独占し続けている市場は、ほかにないのではないでしょうか。これは、各社がメインフレーム時代からユーザー企業のシステム運用管理をサポートしてきた成果です。
統合運用管理製品市場は成長しています。IDC Japanは、2011~16年の年間平均成長率を2.5%と予測しています。上位3社にとって、ますますビジネスが広がる分野です。
富士通は、今年2月、シェア拡大を狙って、SMB(中堅・中小企業)向けの製品を発売しました。これまで富士通はSMBを対象とした統合運用管理製品を出していませんでした。後発ですが、新たなユーザー層を開拓することでビジネスが広がります。拡販策の一つとして、サーバー「プライマジー」と組み合わせて提供します。ミドルウェア事業部長に勝算を聞きました。(佐相彰彦)
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富士通 SMB向け「Systemwalker」を発売 サーバーと組み合わせて拡販メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.4.22」より