北斗七星

北斗七星 2013年6月24日付 vol.1486

2013/06/27 15:38

週刊BCN 2013年06月24日vol.1486掲載

▼2013年は、IT業界の主役交代元年として歴史に残る年になるだろう。電子情報技術産業協会(JEITA)の調査によれば、12年は10年ぶりに白物家電が黒物家電の出荷額を上回った。地デジ移行に伴う需要が一巡し薄型テレビの不振が響いた。その裏側で、シャープとパナソニックは事業を企業向けに絞り始めている。

▼企業向けIT市場に目を転じると、クラウドの普及と同期するように、業務端末の主役がパソコンからスマートデバイスへ転じてきた。家電市場全体が縮小するのに対し、業務端末は端末をもたなかった層に利用が拡大中なのが救いだが、メーカーの動きをみると中国・韓国とアップルが目立ち、日本勢は守勢に回っている。

▼企業システムに関しては、オープンソースシステム(OSS)がWindowsを凌駕する勢い。火つけ役はネットワーク機器の新規格「OpenFlow」だ。異なるメーカーの機器で同じ仕様のソフトが使える。クラウドと同じようにコスト削減だけで判断しても、ユーザーのメリットは大きい。

▼ITを売る側としては、販売先の業種の主役がどう代わるかの相馬眼を鍛えなければならない。先行きが短い市場を開拓するほど、IT業界に余力はない。(吾)
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