某複写機メーカーのセミナーで出てくる資料は、いつもカラーコピー。年を追うごとに美しくなっていく印刷は、さすがというほかありません。

 カメラメーカーの説明会にうっかり他社製のカメラを持って行くと、「正直、うちのカメラに足らないものがあったら教えてください」と、真顔で言われ、こちらが恐縮してしまったことがあります。

 しかしこうした光景も今は昔。いつの頃からか、国内のパソコンやスマートフォンメーカーでは、そこの社員ですら、自社製品を使っていないことも珍しくなくなりました。最新のスマートフォンやタブレット端末なら、「ライバルを研究しているんだな」と受け取れないこともないのですが、ボロボロになった数年前の型落ちで、OSもアップデートしていないとあっては、IT業界人っぽくさえありません。洋服屋の店員がよれよれのみすぼらしい服を着ていたら、「この店、大丈夫かな?」と思ってしまうのと同じです。

 今、パソコンやスマートフォン市場から、国内メーカーが相次いで撤退しています。こうした予兆は、そこで働く社員の日常生活のなかに、すでに潜んでいたのかもしれません。(安藤章司)

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メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.2.13」より