今日のひとことWeb版

23歳、再び

2014/02/19 15:26

 先日、ITで疲労やストレスの度合いを測定するあるベンダーのシステムを取材した際、体験する機会をいただきました。測定器に左右の人差し指を入れて2分30秒。脈波と心電波を測定し、その結果から心拍変動を解析した結果、私の自律神経機能年齢(神経年齢)が表示されました。びっくり仰天。なんと私は「23歳」だったのです。

 ご存じない方も多いと思いますが、自律神経機能年齢とは、内臓の機能を調節したり、内臓から脳に情報を伝えたりする自律神経の強さを指す指標の一つ。実年齢より高い場合は疲労の度合いが強く、低い場合はそれほど疲れていない、ということになります。

 私の実年齢は31歳なので、神経年齢23歳というのは、ぜんぜん疲れていない、ということなのでしょうか。ふむ。まあ、とにかくすごいことなので、さっそく周囲に自慢しようと思ったのですが、「神経年齢」を「精神年齢」に間違えられかねないことに気づいてやめました。

 ITベンダーが疲労度測定システムなどを提供して、企業や自治体で働く人々のメンタルヘルス(心の健康)を支援するビジネスに乗り出している背景には、年々、疲れやストレスによる休職・退職者が増えているという社会の実態があります。ITベンダー自身、納期に追われて、開発に携わる人が倒れるケースが少なくないと聞きます。働きやすい職場をつくることは喫緊の課題といえるでしょう。

 からだのメンテナンスはもちろんですが、心の健康も大切。年をとっても、神経年齢はいつまでも若くいたいものです。自慢、さりげなく入りました。(ゼンフ ミシャ)

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もう3Kとはいわせない!! 働きがいのあるIT企業をつくる――従業員のやる気を高めるIT企業たち
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.2.19」より
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