今日のひとことWeb版

中国の背後にある巨大市場

2014/02/25 15:26

 先日、インド中西部のプネーという都市に出張する機会を得ました。往路は、成田からデリーまで行き、デリー空港内のトランジットホテルに一泊。翌日、国内線でプネーに向かいました。驚いたのは、デリー空港内のいたるところに、自動小銃を抱えた軍人がいたこと。近隣国との長い紛争の歴史があり、近年はテロの危険を抱える国であることを再認識した瞬間でした。

 セキュリティの厳しさは、空港やホテルへの立ち入り時も同じです。例えば、デリーで入国審査を終えてトランジットホテルに入るまで、なんと3回ものセキュリティチェックがありました。同じようなチェックを何度も受けることにどんな意味があるのか、疑問に思ったのですが、金属探知機がピーピー鳴っていてもボディチェックなしで、すんなり通してもらえることが多かったのには、少々脱力……。

 チェックするプロセスは決められていても、その運用が厳格ではないということなのでしょう。それを見越して何重にもネットを張っているのかもしれません。これは、しかるべきITシステムを導入すれば大幅に効率化できるのでしょうが、まだその段階には到達していないということのようです。インドのIT産業は、ソフトウェアの国外輸出を中心に成長してきました。それでも、国内インフラにITを活用する余地はまだまだ大きいのです。

 停滞する日中関係を横目に、安倍政権はインドとの関係強化に積極的。日本企業も、製造業を中心にインド市場への関心を高めています。当然、日系ITベンダーにも商機が生まれます。日本からみると、中国という巨大市場の背後に位置し、知っているようで実はよく知らない国、インド。新たなビジネスのフィールドとして、あらためて注目してみようと思います。(本多和幸)

【記事はこちら】
インド工業連盟、プネ―で自動車産業向けITコンプライアンスのセミナー、日系企業の取り組みも紹介
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.2.25」より
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